- 2019-07-31 (水) 13:05
今週は九州南部や沖縄では高級魚として扱われるフエダイです。 赤い体に黄色いひれが特徴的で、口が前に突き出て口笛を吹くように見えることから「笛鯛」の和名がついたと言われています。成魚は50センチほどになります。鹿児島では「ヤマモチ」、宮崎で「シブダイ」とも呼ばれています。
旬は春から夏で、鹿児島や宮崎では初夏の風物詩ともいえる魚です。
選ぶ際には、全体に艶があり、色が鮮やかで、目が澄んでいて黒目がくっきりとしているのが良いでしょう。また、持った時に硬く、体が曲がらずに、特に腹が硬いのがいいと言われています。
料理法は、塩焼きや煮つけ、唐揚げなど多彩ですが、一番のお勧めは刺し身です。脂乗りがよく味も濃いため、とろけるような味わいが口の中に広がり続けます。
旬の「フエダイ」をぜひご賞味ください。
(令和元年7月31日の南日本新聞に掲載)
鹿児島市魚類市場 主査 横山 中
