- 2019-07-17 (水) 10:32
「土用のタコは親にも食わすな」ということわざをご存じでしょうか。夏の土用の時季のタコは独り占めしたいほどおいしいという意味で、ちょうど今、旬を迎えています。 刺し身や酢の物をはじめ、炒め物、煮物など、食べ方のバリエーションも豊富です。世界中のタコの約3分の2は日本で消費されると言われるほど、日本の食文化に欠かせない食材の1つです。 最もポピュラーな「マダコ」は産地により食感や味が異なります。ゆでても柔らかくて食べやすい輸入物に対し、地元産はしっかりとした噛み応えと、かめばかむほど口の中に広がる甘味が特徴です。 タコは、疲労回復に役立つビタミンB群、肝臓の働きを高めるタウリンを多く含みます。本格的な夏の到来はもう間近。栄養豊富なタコを食べて、暑い夏を元気に乗り切りましょう。
(令和元年7月17日の南日本新聞に掲載)
鹿児島市魚類市場 主任 泊 和哉
