- 2019-07-03 (水) 10:24
今週は鹿児島では「ホタ」、沖縄では「シチューマチ」と、さまざまな呼び名で親しまれているアオダイを紹介します。 水深100メートル以上の岩礁に生息し、本市場には種子・屋久や奄美大島近海で一本釣りや網で取られたものが入荷します。銀色の光沢に薄い青色が入った美しい姿をしています。 火を通しても身が硬くならないため、塩焼きやフライ、ムニエルなど多彩な調理法で楽しめますが、湯引きした皮付きの刺し身もお薦めです。しょうゆとの相性はもちろん、ポン酢に大根おろしと小ネギを添えて、サッパリ頂くのも格別です。 透明感のある白身で、血合いも美しく、ほどよい弾力と上質な脂、そして癖のない上品なうま味を堪能ください。これから旬のアオダイを食べて、さっぱり、爽快に夏を過ごしてみてはいかがでしょう。
(令和元年7月3日の南日本新聞に掲載)

鹿児島市魚類市場 主任 横峯 宏明