- 2019-06-12 (水) 10:07
店頭でよく見かけるサバには、マサバとゴマサバがあります。今週は腹部に小さな黒い斑点がゴマのように見えることから、その名がついたゴマサバを紹介します。 鮮度を保つために、釣り上げてすぐに首を折って血抜きをした屋久島産の「首折れサバ」が有名です。刺し身はとても甘く、ぷりぷりとした食感が人気となっています。 購入する際は、身に丸みがあり、えらが鮮やかな紅色で、目が澄んでいるものがお薦めです。軽く酢で締めてもおいしく、塩焼き、みそ煮、竜田揚げなどの多彩な調理でも楽しめます。 生活習慣病予防に効果があるエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)の含有量は青魚の中でもトップクラスです。「青魚の王様」と呼ばれるほど栄養価の高いゴマサバをぜひどうぞ。
(令和元年6月12日の南日本新聞に掲載)
鹿児島市魚類市場 専門員 河野 保孝

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