- 2019-06-05 (水) 10:05
イサキは地魚の代表格で、鹿児島では「いっさき」と呼ばれ親しまれています。 魚類市場には年中入荷されますが、これから梅雨にかけて産卵期を迎え、脂がたっぷりと乗ったものは、大変珍重されています。 脳細胞の活性化、目の網膜活性化に効果のあるドコサヘキサエン酸(DHA)や、動脈硬化の予防・改善に効果のあるエイコサペンタエン酸(EPA)など、体に良いとされる栄養素が豊富に含まれています。 全体に艶やかで、えらが鮮やかな赤色、ふっくらと丸みを帯びた大きいものを選びましょう。切り身なら、薄いピンク色で身に張りがあるのがお薦めです。 料理法は塩焼き、煮付け、唐揚げ、カルパッチョなど多彩ですが、旬の脂が乗ったものは、皮を引いて刺し身にするとマダイにも劣らないと言われるほど絶品です。
(令和元年6月5日の南日本新聞に掲載)
鹿児島市魚類市場 主査 中島 智彦

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