- 2018-11-13 (火) 14:18
今週は鮮やかな赤色で、金色に光り輝く大きな目が特徴の「キンメダイ(金目鯛)」です。
水深300メートル以上の深いところに生息しています。白身魚ながら、脂がたっぷりと乗っていて、ふっくらとした食感と濃厚なうま味が楽しめ、食材として高い人気があります。
定番の煮付けをはじめ、刺し身や焼き物、ムニエルなど、多彩な料理でおいしく食べられます。これから寒くなる時季は鍋の食材としての需要が高まります。濃厚な甘味のある脂が溶け出し、柔らかく大きな肉質と絡み合った味と食感は絶品です。小骨が少なく骨離れもよいことから、子供にもお薦めです。
買う際は、透き通った目をして、体全体が張っているものがよいでしょう。切り身の場合は、皮目の色艶がよく、ピンク色の身に透明感のあるものを選びましょう。
(平成30年10月24日の南日本新聞に掲載)
鹿児島市魚類市場 主査 河野 保孝